めち忘備録

毎日もにもに

読書/『父杉山茂丸を語る』夢野久作

既に何度も読んでいるのだけれど久し振りに再読。

何でかっていうと、朝の電車の中で何か読もうと思って豊平文庫(青空文庫用アプリ)を開いたらなぜか初期化されていたので、あれー?ってなりながらとりあえず再ダウンロードしたからです。

 

実は夢野久作の小説をまだほとんど読んだことがなくて、この『父杉山茂丸を語る』ばかり読んでいます。同じような読み方をしているのが星新一で、小説は読んだことないけど『明治の人物誌』は繰り返し読んでいて、本棚には読みかけの『明治・父・アメリカ』が入ってます。そんな読み方でも良いじゃないですか。

 

私は「誰かのことを好きな誰かが、その誰かを想って書いた文章」を読むのが好きです。

著者の「なつかしい、恨めしい、恐ろしい、ありがたい父であった」杉山茂丸との思い出を淡々とつらねているように見えて、その実ものすごい熱量のこもっている文章に、朝から胸をいっぱいにして仕事に向かいました。

 

政治的な話は興味がない、というより、どちらかといえばこういった家族や仲間との関係に興味があります。

なので、去年の2月に放送された「トライ・エイジ~三世代の挑戦~第三回 杉山家三代の物語」はすごく面白かったし、また見たいです。まとめてDVDとかにならないのかな。

(NHKアーカイブ)http://nhk.jp/chronicle/?B10002200091102180030202

(興味空間)http://www.kanshin.com/keyword/3336571

 

発売日に買った書肆心水版『百魔』がまだ読みかけなのをそろそろどうにかしたい…。