舞台/遅咲きの蒼2008・2011
今日の「今夜はヒストリー」によせて。
2011年5月1日
2008年5月11日
右仲さんが好きです。もうそれでいい。
アンドレ春公演、番外編「遅咲きの蒼」と、二部構成の後編にあたる「神殿」千秋楽を観て来ました。
これ、アンドレを知った時からずっと見たいと思っていたお芝居でした。本編のメインは土方歳三。番外編は、大野右仲と中島登がメインだったのです。
右仲さんは、(史実とは違って京都時代に入隊した)名もなき平隊士として登場。師範大会で一回戦で負けるほど弱くて、でも土方さんに名前を覚えてもらいたくて、名前を呼んでもらいたくて、そのためだけに箱館まで行った隊士たちの一人でした。
まともな感想が書けそうにないので、観劇しながら考えたことを少し。
何だかすごく久しぶりに恥ずかしい語りですよ注意。
五稜郭での最終決戦を前にして「ついて来るな」と言った副長に対して、連れて行ってください!と何人もの平隊士たちが必死に訴える姿を見て、みんな土方さんが大好きなんだなと思ったら泣きそうになった。
ただ、生きていて欲しかったんだと思うのです。戦いが日常であっても、離別を繰り返しても、生きていればいつか逢えるから。死んだらそこでどうしようもなく終わりだから。敗戦が続いて、先が見えてなくて、それでも生きていて欲しかったんだと思う。大好きな人だから。
いろいろ、聞きたいことがあったんです。聞いて欲しいことがあったんです。
後半そんな感じの右仲さんの台詞があって、その時にはそうだよね、くらいしにしか思わなかったのだけれど。
共に過ごした時間が、とても限られていたから。だからきっと、忙しい毎日の中で、だけど小さなことでも見落とさないように大切に、少しでも長く続いて欲しいと思いながら一日一日を生きていたのだと思うと、京都時代の新撰組ももちろん好きだけれど、それ以上に箱館における彼らに惹かれる理由が分ったような気がしました。